「家事しかしてないのにすぐ疲れる」
「細かいところが気になって家事が進まない」
HSP(繊細さん)の主婦は、周囲の音や散らかった部屋、人の気配などに敏感で家事が苦手だと感じることが少なくありません。
でも大丈夫。少しの工夫で、日々の負担を減らしながら、もっと心穏やかに過ごせるようになります。
「頑張りすぎて疲れてしまう…」と感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- HSPで家事に苦手意識がある人
- 家事をラクにする工夫が知りたい人
HSP主婦が家事を苦手と感じる理由

HSP主婦が家事を苦手に感じるのは、「刺激を感じやすく疲れやすい気質」と「完璧主義からくるプレッシャー」が重なるためです。
HSPとは、生まれつき刺激や感情に敏感な気質を持つ人のことを指します。
心理学的には「外部からの情報を深く処理し、感受性が高い人」と定義されており、
日本でも多くの専門家が研究を進めています。(参考:HSP研究者エレイン・アーロン博士公式サイト)
HSPさんは五感が敏感なので、家の中の刺激を感じ取りやすい傾向があります。
たとえば蛍光灯の光や家電の音、人の気配など、他の人には気にならない刺激でも疲れやすくなってしまうのです。

私も掃除を始めると、髪の毛1本でも落ちていると気になります。
埃やカビを目にしてしまうと気になって仕方ないので、想定よりもだいぶ時間がかかってしまうこともあります。
献立を考えるときは夫と娘それぞれの好き嫌い、調理のしやすさなど、あれこれ悩んでなかなか決められません。
娘の話相手をしながら料理をしたり同時進行で物事を進めるのも苦手なので、基本的に娘が帰宅する前に夕飯を作っておくことが多いです。
また、「ちゃんとしなきゃ」「家族に迷惑をかけたくない」と真面目に考えすぎて、必要以上に自分を追い込んでしまうことも。

家事ってちゃんとやろうと思えば思うほど終わりませんよね、、、。
そのため常に家事をしているような気がして、家事を苦手だと感じてしまうのです。
気持ちの切り替えが苦手なHSPさんは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
家事が苦手な自分を責めないで

まず伝えたいのは、「家事が苦手な自分を責めなくていい」ということです。
HSPさんが感じる疲れやすさ、集中しにくさは気質によるものであり、努力不足ではありません。
たとえばSNSを見れば美味しそうな料理を作っているママ、子育てしながら部屋をキレイにしているママの情報が入ってきて「それに比べて自分は、、、」と落ち込みがちですよね。
でも家事を完璧にこなすことよりも、「どうすれば自分が穏やかに暮らせるか」を考えるほうが、ずっと大切です。
その発想の転換が、家事への苦手意識をやわらげてくれます。

家事って人と比べるものではなく、その家に住む人が快適に暮らせてるなら十分なんですよね。
HSPさんが自分軸で生きるメリットについては、こちらの記事でも紹介していますので、読んでみてください。
HSP主婦が家事をラクにする具体的な工夫3選【体験談】

HSP主婦が家事をラクにする具体的な工夫を、私の体験談も交えて以下の3つご紹介します。
- 「完璧にやらない」と決める
- 家事動線や仕組みをシンプルにする
- 家電やサービスを積極的に取り入れる
1つずつ見ていきましょう。
1. 「完璧にやらない」と決める
まずは「今日は疲れたから掃除は明日でもいい」「料理はお惣菜でも大丈夫」と、自分をゆるめる選択をしてみてください。
HSPさんは「ちゃんとやらなきゃ」と自分に厳しくなりがちです。
ですが、家事を完璧にこなそうとすると、心も体もすぐに疲れてしまいます。
そして理想と現実のギャップが大きいほどイライラにつながりやすいんですよね。
HSPさんがイライラしやすい理由と心をラクにする対処法については、こちらの記事でも紹介していますので、読んでみてください。
私も家事を完璧にやらないと決めて以下のことをしました。
- 料理は2日に1回
- 日曜日の夕飯はスーパーの惣菜
- 掃除機は3、4日に1回
娘が生まれる前は、夕飯は毎日できるだけ新しいメニューを作るようにしていましたが、子育てが始まると料理にかける時間と心の余裕がないんですよね。
以前は毎日ちゃんとした夕飯を作らなきゃと自分を追い込んでいましたが、2日に1回に変えたら気持ちが驚くほど軽くなりました。
「今日は作らなくていい日」があるだけで、料理へのストレスが半分くらいになったんです。

光熱費、食費の節約にもなるし料理が苦手な人にはおすすめです!
また、日曜日は1週間分の食材をまとめ買いする日なのですが、この日だけおかずは惣菜を買ってもいいと決めました。

娘は好きなパン、大人はお酒のつまみを好きなものを選べるので、楽しみにしています。
掃除もコロコロは毎日やっていますが、掃除機は毎日かけなくてもいいと決めてしまうことで、だいぶ心がラクになりました。
完璧を目指すより、「自分が笑顔でいられること」を優先する方が、結果的に家族にとっても良い空気を作ることにつながります。
2. 家事動線や仕組みをシンプルにする
「よく使うものは手に取りやすい場所へ」「掃除しやすいように床に物を置かない」など、家事同線や仕組みをシンプルにするだけでも、家事ストレスを大きく減らせます。
HSPさんは感覚が敏感なため、モノが多かったり、動線が複雑だったりすると疲れやすくなります。

そうは言っても、子育て中は子どものオモチャや工作の作品など何かとモノが増えがちですよね。
でも勝手に捨てると意外と娘も覚えていて「勝手に捨てないで!」と怒るので、とりあえずBOXを用意して、ひとまずその中に入れて視界に入らないようにしています。
ある程度、時間が経ってから「これいる?」と聞くと、娘も熱が冷めて「いらない」と言うことが多いので、定期的にとりあえずBOXの中身を減らしています。
また、家事で悩む時間をできるだけ減らすようにするのも効果的です。
私は毎日献立を考えるのが嫌なので、1週間の献立を決めてから買い物をするようにしています。

作るものが決まっているだけで心がラクになりました。
3.家電やサービスを積極的に取り入れる
「自分でやらなきゃ」と思い込まず、便利な家電やサービスに頼るのも立派な工夫です。
食洗機、ロボット掃除機、洗濯乾燥機などは手間を減らすだけでなく、「やらなきゃ」という精神的負担を軽くしてくれます。
私も最初は食洗機を使うこと自体「余分な電気代と水道代がかかるのではないか」と躊躇していましたが、最近は罪悪感なく使っています。

ロボット掃除機と洗濯乾燥機は、もう少しお金の余裕ができてから買うつもりです、、、。
「頑張りすぎずに家をまわす」という発想が、HSP主婦の暮らしをぐっとラクにしてくれます。
まとめ HSP主婦こそ「自分をラクにする工夫」を大切に
HSP主婦が家事を苦手と感じるのは、性格や努力不足ではなく、「繊細で気づきすぎる」気質ゆえの自然なことです。
だからこそ、「どうしたらラクにできるか」「どうすれば穏やかに過ごせるか」を意識して工夫することが大切です。
完璧を目指すより、「今日もよく頑張った」と自分をねぎらう日々を積み重ねていきましょう。
家事が少しラクになるだけで、心の余裕が生まれ、家族との時間もぐっと穏やかになります。
本記事で紹介した3つの方法から、どれかひとつでも「できそう」と思ったことを試してみてください。
小さな変化でも、HSPさんにとっては大きな一歩になります。

自分のペースで無理のない家事のスタイルを見つけていきましょう!



