「夫のことは嫌いではないけど一緒にいると疲れる」
「家族なのに一緒にいると疲れるなんて私は嫌な人間だ」
と悩んでいるHSPの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私もHSPなのでずっと夫といると疲れてしまうことがあります。
この記事ではHSPの妻が夫といると疲れる理由と3つの対処法、夫婦関係をラクにするために意識したいことについてご紹介します。
最後まで読むと相手に振り回されず、自分のペースで心地よい夫婦関係を築けるようになります。
- HSPで夫といると疲れる人
- 夫婦関係をラクにするために意識したいことや対処法について知りたい人
なぜHSPの妻は「夫といると疲れる」と感じやすいのか?

HSPの妻が「夫といると疲れる」のは、愛情がないからではなく、感受性が強すぎるからです。
HSPは、人の感情や雰囲気にとても敏感です。
心理学的には「外部からの情報を深く処理し、感受性が高い人」と定義されており、
日本でも多くの専門家が研究を進めています。(参考:HSP研究者エレイン・アーロン博士公式サイト)
そのため、夫のちょっとした声のトーンや表情の変化に「機嫌が悪いのかな?」と無意識に反応してしまいます。
相手の気持ちを先読みして気を使ううちに、エネルギーを消耗してしまうのです。

私も夫が仕事で疲れて帰ってきて素っ気ない態度を取ると自分が悪いような気がしてしまいます、、、。
また、家の中という「安心できる空間」であっても、誰かと常に一緒にいることで心が休まらないこともあります。
HSPにとって、一人で静かに過ごす時間は充電のようなもの。
夫との時間が続くと、刺激が多すぎて「頭がいっぱい」になってしまうのです。
HSPの妻が夫といると疲れるのは自然なことなのだと自分を責めないことが大切です。
HSPの妻が結婚生活で疲れやすいシーン3つ【体験談】

結婚生活の中で、HSPの妻が特に疲れやすいシーンは以下の3つです。
- 夫の機嫌が悪いとき
- 家事、育児の分担に不満があるとき
- 一人の時間が取れないとき
1つずつ見ていきましょう。
夫の機嫌が悪いとき
夫の言い方や態度で機嫌が悪いなと感じると一気に不安になりますよね。
「自分が何か悪いことをしたのではないか」とすぐに自分を責めてしまいます。
私も夫が夕飯を食べているときに「味はどう?ちょうどいい?」と尋ねたところ、「そんな食べてすぐ言えないでしょ」と素っ気なく言われたことがあります。
せっかく作ったご飯を「美味しい」と言って食べてもらえず、悲しいような腹立たしいような複雑な気持ちになりました。
「私が働いてないから役立たずと思っているんじゃないか」と自分のせいで機嫌が悪いのではないかと考えてしまうんですよね。
でも実際はこの頃、夫の職場で人が立て続けに辞めてしまい、これから仕事の負担が増えることにストレスを感じていたようです。

機嫌が悪い原因を自分のせいと決めつけるのではなくて確かめることが大事ですよね!
HSPが陥りやすい認知のゆがみについてはこちらの記事でも紹介していますので、読んでみてくださいね。
家事、育児の分担に不満があるとき
HSPの妻は家事、育児の分担に不満があっても一人で抱え込んで心身ともに疲弊してしまいがちです。
相手のちょっとした言動にも敏感なため、「頼みにくい」「文句を言われたらどうしよう」と考えすぎてしまう傾向があるのです。
私も娘が赤ちゃんのときオムツ替えやお風呂に入れるのをやってほしいと言うのをためらっていた時期がありました。

共働きが多い世の中で専業主婦だから「家事も育児も自分がやらなければ」と思っていたのです。
でも娘がイヤイヤ期に入り、精神的にもどんどん余裕がなくなり「これは1人で抱え込んでいたら潰れてしまう」と思うようになりました。
イヤイヤ期を乗り越える方法については、こちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。
私は夫に「家事は私が多めにやるのは仕方ないにしても、育児は2人でやるものだから、オムツ替えやお風呂も協力してほしい」と伝えました。
最初は不満げだった夫も徐々に意識が変わってきて2人で育児をするようになりました。

言いたいことはやはり伝えなきゃ伝わらないですよね。
私は一人で抱え込まずに言って良かったと感じています。
一人の時間が取れないとき
朝早くから夜遅くまで出かける日は、なかなか一人の時間が取れなくてしんどくなります。
家族と一緒に過ごす時間は大切で楽しいですが、朝早くから活動すると、体の疲れだけでなく人混みなどの刺激が多すぎて精神的にもグッタリしますよね。
ディズニーランドや旅行などに行くと楽しい反面、夕方くらいになると「早く一人になりたい」と感じてしまいます。

1日30分は一人になって心を整える時間がないとキツイですよね、、、
HSPの妻が「夫といると疲れる」と感じたときの3つの対処法

HSPの妻が「夫といると疲れる」と感じたときに試してほしいのは以下の3つの対処法です。
- 一人の時間を罪悪感なしで確保する
- 感情を言葉にして、ため込まない
- 「気質のせい」と受け止めて自己否定をやめる
1つずつ見ていきましょう。
一人の時間を罪悪感なしで確保する
短い時間でもいいので、ひとりでお茶を飲む、散歩する、好きな音楽を聴くなど、罪悪感を感じることなく一人の時間を確保しておきましょう。
「夫を放っておくみたいで悪い」と思う方も多いですが、HSPにとって一人時間は心のメンテナンスになりますよね。
私は娘が寝た後の1時間、お酒を飲みながらバラエティ番組を観ることが癒しです。
また週に1回デパートで好きなパンを食べてお店を見たりするのが息抜きになっています。

休日に家族とデパートに行っても、好きなようにお店を見れないので、1人で気楽に見られるのがいいんですよね。
夫も休日は好きな映画を一人で観に行ったりゲームをしたりして、一人の時間を確保しています。
お互いに自立した時間を持つことで、結果的に関係が安定します。
一人時間にハーブティーを飲んでホッとするのもおすすめですよ。
こちらの記事も読んでみてくださいね。
感情を言葉にして、ため込まない
感情を言葉にして伝えることでため込まないようにしましょう。
HSPは「言わなくても伝わるはず」と思いがちですが、実際はそうではありません。
不満や疲れをため込み続けると、ある日爆発してしまうことも。
私は夫が休日に娘と遊ばずにゲームばかりしていたとき「娘がパパ遊んでと甘えてくるのも今だけだし、2人で協力して子育てをしたいから遊んであげてほしい」と伝えました。

それからは夫も納得したのか少しずつ娘と遊ぶ時間が増えてきました。
「あなたが悪い」ではなく、「私はこう感じた」と主語を自分にして伝えることで、相手を責めずに気持ちを共有できます。
「夫といて疲れるのは気質のせい」と受け止めて自己否定をやめる
「夫といて疲れるのは気質のせい」と受け止めて自己否定はやめましょう。
これはHSP特有の刺激の受け取り方の問題であり、性格の欠陥ではありません。
私も夫の機嫌や妻としての役割などに捉われるのではなく「自分がどう感じたのか」「自分はどうしたいのか」と自分軸を持つように意識したら心が軽くなりました。
HSPさんが自分軸で生きるメリットについては、こちらの記事でも紹介していますので、参考にしてみてください。
HSPの妻が夫婦関係をラクにするために意識したい3つのこと

HSPの妻が夫婦関係をラクにするためには、次の3つを意識するだけでも大きく変わります。
- 無理に分かり合おうとしない
- 安心できる距離感を見つける
- 自分が安定してこそ、関係もうまくいく
「完璧な夫婦」を目指すよりも、お互いが心地よく過ごせる距離を見つけることが何より大切です。
HSPは共感力が高い分、相手を幸せにしようと頑張りすぎる傾向がありますよね。
相手のために我慢し続けるのではなく、自分の特性を相手に伝えて「1日のなかで一人で心を整理する時間がないとしんどくなる」「テレビの音量を下げてほしい」などと伝えましょう。
完全に理解してもらえなくても自分が苦手なこと、したいことを伝えることで少しずつ理解してもらえるようになります。

私も夫にHSPであることを伝えました。夫もHSPの性質が少しあるようでお互いに意外な一面を知る機会になりましたよ!
まずは自分の心を安定させることが結果的に夫婦関係を良くする一番の近道です。
まとめ HSPの妻が夫と良い関係を築くために大切なのは「無理しない距離感」
「夫といると疲れる」と感じるのは、あなたが悪いわけでも、夫婦関係が間違っているわけでもありません。
繊細な気質を持つHSPにとって、近しい存在ほどエネルギーを使うのは自然なこと。
だからこそ、「適度な距離」と「一人の時間」を大切にして、自分を整えることが大事です。
HSPは相手を思いやる力が強い分、夫と良いコミュニケーションを取ることができます。

子育てというミッションに取り組むチームとして協力できる夫婦でいたいですよね!
無理をせず、自分のペースで心地よい夫婦関係を築いていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。




