通信教育を始めたものの、最初の数週間で手につかなくなり、「また続かなかった…」と感じている家庭も多いのではないでしょうか。
「家庭学習がなかなか続かない」
「今の教材、合っていないのかもしれない」
そんなふうに悩んで、通信教育が続かない原因を探し始める家庭は多いと思います。

進研ゼミ、スマイルゼミ、Z会……選択肢はたくさんありますよね。
けれど実際には、教材を変えても状況が変わらないケースも少なくありません。
その背景には、「通信教育」という形式以前に、家庭学習そのものがうまく回っていないという共通点があります。
この記事では「どの教材が一番いいか」を決めるのではなく、なぜ家庭学習が続かなくなるのか、どのような視点で通信教育を選べば後悔しにくいのかを整理してみます。
最後まで読むと、自分の家庭に合った教材を考える視点が整理できます。
- 子どもの通信教育が続かずに悩んでいる人
- 自分の家庭に合った教材を考える視点を整理したい人
通信教育が続かない家庭に共通する3つの原因

通信教育が続かないとき、「教材が合っていないのかも」と感じる家庭は多いと思います。
ですが、実際には同じ教材でも続く家庭と続かない家庭があるのが現実です。
その違いは、教材の良し悪しというより家庭学習の土台にあります。
ここでは、通信教育が続かなくなりやすい家庭に共通しやすいポイントを以下の3つに整理してみます。
- 学習する時間や流れが決まっていない
- 親の関わり方が家庭の実情と合っていない
- 子どもの性格と学習スタイルが噛み合っていない
1つずつ見ていきましょう。
学習する時間や流れが決まっていない
通信教育が続かない大きな原因の一つは、「いつやるか」が決まっていないことです。
通信教育は「好きなタイミングでできる」のがメリットですが、裏を返すと時間を決めないと後回しになりやすい学習方法です。
・学校から帰ってきてすぐ
・夕食前の30分
・お風呂の前に1レッスン
このような生活の中の定位置が決まっていないと、「今日は疲れているから明日でいいか」が積み重なり、気づけば手をつけなくなってしまいます。

大人でも資格の勉強などはつい後回しにしてしまいますよね。
これは子どものやる気の問題ではなく、仕組みの問題であることがほとんどです。
親の関わり方が家庭の実情と合っていない
通信教育は「親の負担が少ない」と言われがちですが、実際には完全にノータッチで続くケースは多くありません。
声かけが必要だったり、丸つけや提出でつまずく子もいます。
それなのに「タブレットだから放っておいても大丈夫」「通信教育=自立学習」と思って始めると、親子ともにストレスが溜まりやすくなります。
子どもの性格と学習スタイルが噛み合っていない
同じ「通信教育」でも、以下のような子どものタイプによって学習スタイルの向き、不向きは大きく分かれます。
・短時間でテンポよく進めたい子
・じっくり考えたい子
・書いて覚えるほうが合う子
内容が難しすぎたり、逆に物足りなかったりすると、「できない」「つまらない」という感情が先に立ち、続かなくなるのは自然な流れです。

娘も思考力ワークで難しい問題が続くとやる気をなくしがちでしたが、土日に1回分ずつ、できたらすぐ褒めるようにしたら続けられました。
ここも、教材の質というより家庭や子どもとの相性の問題と言えるでしょう。
これらはどれか一つが原因というより、いくつかが重なっている家庭も少なくありません。
ここまで見てきたように、通信教育が続かない原因は「どの教材を選ぶか」だけではありません。
前提が整っていないまま教材を変えても、同じ悩みを繰り返してしまうことがあります。
だからこそ次に大切なのが、「良し悪し」ではなく「向いている家庭」で考える視点です。
家庭学習教材は「良し悪し」より「向いている家庭」で考える

通信教育を選ぶとき、どうしても「どの教材が一番いいのか」「口コミ評価が高いのはどれか」
という視点になりがちです。
ですが、家庭学習が続くかどうかは教材の優劣よりも家庭との相性に左右されます。
同じ教材でも「続く家庭」と「続かない家庭」があるのは、家庭の関わり方や環境が違うからです。
ここでは、以下のような家庭のタイプ別に教材選びの考え方を整理してみます。
- 学習習慣がまだ不安な家庭
- 親の負担をできるだけ減らしたい家庭
- 思考力・記述力を重視したい家庭
1つずつ見ていきましょう。
学習習慣がまだ不安な家庭
・毎日決まった時間に勉強するのが難しい
・声をかけないと机に向かわない
・勉強への苦手意識が強い
このような家庭では、いきなり「自分で全部進める」前提の教材を選ぶと、途中で止まってしまうことがあります。
まず大切なのは机に向かうこと自体を習慣にすること。
・量が多すぎない
・達成感を感じやすい
・親がフォローしやすい
こうした条件がそろっている教材のほうが、最初のハードルは下がりやすくなります。
このタイプの家庭では、段階的に進められる通信教育が候補に入ることもあります。
親の負担をできるだけ減らしたい家庭
・共働きで時間が限られている
・下の子がいて、つきっきりは難しい
・学習管理まで手が回らない
この場合、親の声かけや管理が前提の教材を選ぶと、負担に感じてしまうことがあります。
・自分で進めやすい
・丸つけや管理の手間が少ない
・学習の流れがシンプル
こうした特徴を重視すると、家庭学習が生活の中に組み込みやすくなります。
思考力・記述力を重視したい家庭
・答えより考え方を大切にしたい
・時間をかけてじっくり取り組める
・多少難しくても問題ない
このような家庭では、問題の質や記述量を重視した教材が合いやすいと感じます。
すぐに結果を求めるというより、考える過程そのものを大切にしたい家庭では、負荷があっても納得感のある教材が選択肢になることもあります。
それぞれの教材の詳しい違いについては、こちらの記事で紹介しています。
進研ゼミが合いやすいのはこんな家庭

数ある通信教育の中で進研ゼミは以下のような家庭に向いていると考えられます。
- 親が「声かけ・見守り」はできる家庭
- 学習習慣づくりを重視したい家庭
- 完璧より「続くこと」を大切にしたい家庭
1つずつ見ていきましょう。
親が「声かけ・見守り」はできる家庭
進研ゼミは、完全に放置して進める教材というよりも、軽い声かけや見守りがあると続けやすい設計だと感じます。

親に子どもの頑張りを報告するメールが送られてくるので、「頑張ったね」と声かけしやすく、学習の様子も把握できます。
毎回細かく教える必要はありませんが、まったく関われない家庭よりも、少し関われる家庭のほうが使いやすい教材です。
学習習慣づくりを重視したい家庭
進研ゼミは、学習習慣づくりを重視したい家庭に向いています。
基礎から段階的に進められる構成なので、毎日少しずつ積み重ねたい家庭と相性がいいと感じます。

習慣になってしまえば親も子もストレスなく過ごせますよね!
レベルも柔軟に選ぶことができるので、無理なく学習できる環境が整っています。
完璧より「続くこと」を大切にしたい家庭
家庭学習では、毎日完璧にこなすことよりも「やめずに続けること」のほうが大切だと感じます。
・今日は少しだけ
・できない日があってもOK
そう考えられる家庭では、進研ゼミのバランス型の教材設計が負担になりにくいでしょう。
教材を選ぶ前に、家庭で決めておきたいこと

通信教育を選ぶ前に、次の点を一度整理してみてください。
・親はどこまで関わるか
・毎日どれくらい時間を取れるか
・子どもに何を一番大切にしてほしいか
ここが曖昧なままだと、どんな教材を選んでも「思っていたのと違う」と感じやすくなります。

教材選びは、家庭の方針を確認する作業でもあります。
それでも迷ったら、資料請求から始めてみる

通信教育に「これを選べば絶対に正解」という答えはありません。
実際に見て触って、子どもと話しながら決めることが、一番後悔しにくい方法だと感じています。
進研ゼミは無料で資料請求ができるので、まずはどんな教材かを知るところから、始めてみるのも一つの方法です。
まとめ
通信教育が続かない原因は、教材そのものよりも、家庭の関わり方や環境にあることも多いです。
・家庭学習が続かない原因は教材だけではない
・教材は「家庭との相性」で考えることが大切
・進研ゼミは学習習慣づくりを重視した家庭に合いやすい
まずは、「いつやるか」「どれくらいやるか」「親はどこまで関わるか」を一度整理してみてください。
そのうえで、無料で資料を取り寄せて、子どもと一緒に「どの教材ならやりたいか」を話し合って決めるのも一つの方法です。
教材選びに悩んでいる方が、焦らず考えるきっかけになれば嬉しいです。

